「え、このゲーム◯◯だけ?」「やりたいけど、ハード持ってないんだよなぁ…」
ゲームファンなら一度はそんな独占タイトルあるあるに直面したことがあるはず。
昔は「このゲームのためにハードを買う!」ってテンションだったけど、今ってそんな時代だっけ?むしろ「どうせあとで出るでしょ」「SNSでも話題になってないし」って様子見する人、増えてない?
今回はそんなゲーム独占に対するモヤモヤを、ちょっとだけ深掘りしてみます。

うわ〜、あるある。やりたいゲームがSwitchだけとか、たまにガッカリするやつ!

せやろ?気になってたタイトルがプラットフォーム限定って分かった瞬間、ちょっと熱も冷めるよな〜。
そもそも独占タイトルって何?完全独占&時限独占を整理
まず、「独占タイトル」ってどういう意味か、ちゃんと整理しておきましょう。
ゲーム業界でよく言われる独占には大きく2種類あります。
ひとつは完全独占。これは、あるプラットフォーム(例:PS5やSwitch)でしかリリースされないタイトルのこと。たとえば任天堂系のタイトルは、基本的にSwitchでしか遊べない完全独占が多いですよね。
もうひとつは時限独占。これは、最初の数ヶ月〜数年は特定のハード限定で出して、あとから他の機種にも展開されるパターンです。『FF7リメイク』や『DEATHLOOP』なんかがそう。
最近はこれに加えて、Epic Games Storeだけで配信されるストア独占なんかも出てきて、ややこしさに拍車がかかってます。
完全独占と時限独占のちがい
大きな違いは「時間経過で他機種にも出るかどうか」。
時限独占は後で出ると分かってるから、ユーザーの多くが待ちに入る。
クロスプレイ・ストア独占のグレーゾーン
クロスプレイ対応だけど販売は独占、というややこしいケースも。
Epicストアの独占とかは嫌われやすい例のひとつ。
なんで独占にするの?企業が囲いたがる理由
ユーザーからすると「面倒」「買う気失せる」と言われがちな独占販売。でも企業側にはそれなりの理由があります。
まず、独占にするとプラットフォーマー(例:Sonyや任天堂)から資金援助や広告サポートが受けられることがあります。開発費が高騰している今、資金面のサポートはかなり大きいメリット。
また、ハードの普及戦略の一環として「ウチのハードを買えばこのゲームが遊べる!」という武器にもなる。任天堂のマリオやゼルダなんかは、完全にこのモデルです。
近年では、MicrosoftによるActivision Blizzardの買収のように、独占タイトル戦略を超えてスタジオごと囲い込むような動きも活発になっています。
これは単なる独占販売以上に、業界全体の力関係に影響を与える大きな変化といえるでしょう。
独占はハード普及の切り札になる?
「このタイトルを遊ぶためにハードを買わせる」っていう戦略。
今でもPS5などでは健在ですが、以前ほど刺さらなくなってるのも事実。
サードとファーストの微妙な関係
サードパーティ(外部メーカー)とファースト(本体メーカー)との間には、独占契約という駆け引きも存在。
ちなみに、サブスクって「ユーザーの自由度が高いはず」なのに、意外と広まってないんだよね。そこにも、囲い込みと似た構造が見え隠れしてたりして…。
▶︎ ゲームサブスクがいまいち流行らない理由!お得なはずなのに微妙と言われるのはなぜ?
ユーザーからは「うざい」「損してる」…モヤモヤの本音を拾ってみた
実際、SNSや掲示板を見ていると、独占タイトルに対する不満の声はけっこう多いです。
「このゲーム、なんでPSだけ?Steamで出ないなら買わん」みたいなコメント、見たことある人も多いはず。
特に時限独占に関しては、「どうせあとで出るし…」という空気が強くて、発売直後でも盛り上がらないことも。
「独占なら様子見」派の増加中
ゲームは発売日が命。でも独占だと、様子見する人が増える。
結局SNSでも拡散されにくくなるという悪循環。
期待されてたのに盛り上がらない理由
ゲームの出来が悪いわけじゃなく、どこで出てるかが広がりにくさに直結する時代。
プレイヤーが分断されることで、バズりづらくなるんです。

あ〜、それわかる!やる気はあるけど、「あ、今はまだPSだけか〜」で冷めちゃうときある。
独占ゆえに話題にならなかった惜しいゲームたち
ゲームの内容自体は面白いのに、独占されてたせいで話題にならなかったタイトルって、意外とあります。
例えば『ASTRAL CHAIN』。Switch独占で出たものの、広く話題になることは少なかった印象。あとからSteamなどで出たタイトルが、「やっと評価された」なんてことも多い。
『ベヨネッタ2』もその一例。Wii Uという限られたプラットフォームでのリリースだったため、シリーズの知名度の割にSNSでの拡散やファン層の広がりが苦戦した印象があります。
SNSや動画文化が中心の今、「どの機種でもできるかどうか」は作品のバズり具合にかなり影響するポイントです。
Steam後発で評価爆上がりしたタイトルたち
『Horizon Zero Dawn』や『ペルソナ5』、それに『龍が如く』や『ジャッジアイズ』シリーズもSteam移植で再評価された好例。
特に『龍が如く0』や『ジャッジアイズ』は、海外ユーザーからの評価が一気に高まった印象があります。独占解除されてからこそ広がるケースも多い。
SNSとの相性の悪さが致命傷になる時代
SNSでネタにならなきゃ存在しないのと同じ。
独占=話題から外れるリスクがある時代なんです。
ゲームだけじゃなく、実はアニメも「独占されると話題にならない」って声がけっこう多いんです。気になる人は、こっちの記事もどうぞ。
▶︎ アニメの独占配信がいまいち話題にならないのはなぜ?バズらない理由を考えてみた
独占の時代は終わる?いまはマルチ・サブスクの潮流へ
近年、MicrosoftがXboxタイトルをPSやSwitchにも展開するようになったり、Game Passでのプレイを前提とした設計が増えたりして、「独占」に頼らない方向性が強まっています。
「どこでもできる」安心感が、逆にプレイヤーの購買意欲を高めることもある。実際、Steam+Game Passの組み合わせは最強だという声も。
「独占せずとも売れる」時代が来ている?
最近のヒット作は、むしろ「最初からマルチ展開」。囲い込みよりも、できるだけ多くのユーザーに届くことを優先して設計されている傾向があります。
初動の売上だけじゃなく、SNSや動画配信で話題が広がるスピード、長期的なファン層の獲得といった点でも、マルチ展開の方が有利になってきているんです。
特に話題になりやすいタイトルほど、囲い込まずに開放することの旨みを理解している印象すらあります。
クロス展開と評価の再浮上の関係
後から別ハードで再評価される例も増加中。ユーザーの遊び方が多様化している今、ひとつのハードに縛らず幅広く展開することが、より多くの接点を生むきっかけになってきています。
最初から絞るより、最初から広げた方がトクな時代に変わりつつあるのかも。販売戦略としても「最初の数ヶ月だけ独占」ではなく、リリース初日から複数機種で提供することが、新規ユーザーの獲得にもつながる流れが見えてきています。

マイクラみたいに、すでに持ってるのに各プラットフォームで買い直ししてもらえるタイトルって最強やんな。
マルチ展開やサブスク戦略が進む中、「結局どこがいいの?」って迷ってる人はこっちでざっくり比較してるよ。
▶︎ ゲームサブスクって結局どれがおすすめ?XBOX・PS・Switchを相性で比較してみた
結局、誰が得してて誰が損してるのか整理してみた
独占タイトルって、企業にとっては「宣伝+ブランド強化+資金回収」ができる手段。でも、その分ユーザーの自由度や熱量を犠牲にしているとも言えます。
SNSを中心に話題が広がる今、選ばれない=語られない時代。独占のデメリットは、ただ「出ない」だけじゃなく、「話題にされない」ことにもつながってしまうんですね。
メーカー側はブランド力の強化や資金援助、新規IPの立ち上げ支援といった面で独占による恩恵を受けています。一方でユーザー側は「遊びたいけどハードがない」「周囲に語れる人が少ない」といった状況に直面し、熱量の低下や体験の分断を感じているのも事実です。
結局、どちらかが完全に悪いというわけではなく、戦略と利便性のせめぎあいの中に私たちはいるのかもしれません。
今後は、クラウドゲーミングの普及によって、この「どこで出るか問題」が少しずつ解消されていく可能性もあります。ハードを持っていなくても遊べる時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。

私はもう「独占やめて派」かな〜!いろんな人と同じタイミングで話題にしたいし、ハード関係なく好きなゲーム遊びたいもん。

まぁ昔は昔でな、「これはPS、あれはゲームキューブ、こっちはドリキャスや!」って感じで、それぞれのハードの色が出てて楽しかったんよなぁ。バイオシリーズが任天堂ハードで出るってニュースがデカデカと取り上げられてた頃を思い出すわ。

でも今って、ゲーム1本買うのにもう8000円とかするじゃん?それに加えてハードまで買うって、ちょっとしんどすぎるよね。

せやなぁ…今は1タイトルだけで本体ごと買わせるには、価格的にもコンテンツ的にも重すぎる時代なんやろな…。