「メロい」って、最近SNSでよく見かける言葉。でも、なんとなく雰囲気は伝わるけど、正直どういう意味か説明できない……なんて人、多いのでは?
「エモい」「チルい」に続く感覚ワードの一種として使われる「メロい」。この記事ではその意味や使い方、よく言われる「メロい男子・女子」ってどんな人?まで、まるっとゆる〜く解説していきます。

メロいって言われても……なんかニュアンスでしかわかってないかも。(実はエモいすら怪しい…)

そらそうや、感覚で広まってる言葉やからな。でも今のうちにちゃんと押さえといたら、会話でもSNSでも“わかってる風”出せるで〜。

それそれ、わかってる風になりたいの!じゃあ、やさしく教えてベラさん!
「メロい」とは?意味と語源をゆるっと解説
「メロい」とは、「メロウ(mellow)」が語源とされる若者言葉で、じんわり甘くて、心がやわらかくなるような感じを表現した言葉です。感覚的な言葉なので、明確な定義は難しいですが、「あ〜なんかこの人、メロいな……」と自然に出てしまうような、ふんわりした魅力を指します。
「メロい」は、特にSNSを中心に使われていて、「このキャラ、メロい!」「この子の声がメロい…」のように、見た目や性格、声のトーンなどに対して使われることが多いです。どこか儚げで、守ってあげたくなるような雰囲気がある人にぴったりの形容です。
メロいの語源と由来
言葉の由来としては、英語の「mellow(メロウ)」がベースだと考えられています。「熟した」「柔らかい」「落ち着いた」といったニュアンスを持つ単語で、日本語における「まろやか」「エモい」といった雰囲気に近いです。
SNSではそこから転じて、ビジュアルや声、性格などの柔らかくて甘い空気感を持つ人に対して「メロい」と言われるようになりました。
「エモい」「チルい」とどう違う?
似た感覚ワードに「エモい」「チルい」などがありますが、微妙にニュアンスが違います。
- エモい:感情が揺さぶられる、懐かしさや切なさに近い
- チルい:力が抜けていてリラックスしている感じ
- メロい:甘くて、じんわり心にくる“かわいさ・儚さ”
「エモさ」や「チルさ」とは一線を画す、独特のメロさがあるんです。
じんわり響く「メロい人」のイメージ
「メロい」は人に対して使われることが多い言葉。では「メロい男子」「メロい女子」って具体的にどんな人なのでしょうか?
共通しているのは、「強く主張しないのに、つい目で追っちゃう存在」。言葉にしづらいけど、感覚的に「守ってあげたい」「もっと知りたい」と思わせる雰囲気があるんです。
じんわり染みるメロい男子ってどんな人?
メロい男子は、どこか無防備で、落ち着いた雰囲気のあるタイプが多め。クール系というより、ふんわり癒し系、でもちょっと影がある……そんなイメージです。
たとえばアニメでいうと、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のギルベルト少佐や、『Free!』の橘真琴あたり。現実だとSnow Manの渡辺翔太くんや、雰囲気系俳優で言えば赤楚衛二さんのようなやわらか男子がイメージされることも。
甘くてやわらかい“メロい女子”のイメージは?
メロい女子は、清楚系だけどどこかアンニュイ。笑顔が優しくて、声もやわらか。控えめだけど印象に残る存在感があります。
アニメなら『SPY×FAMILY』のヨルさんの素顔モードや、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のめんまのようなキャラが、“メロい”と感じられることがあります。芸能人では、広瀬すずさんはSNS上で「メロい」と話題にされたことがあり、川口春奈さんのようなナチュラルフェイス系の雰囲気もメロいイメージとして挙げられることがあります。

たしかに…なんかこう、やわらか〜い雰囲気の人って、それだけで見とれちゃうよね。でも正直、なんとな〜くわかったような…でもまだちょっとフワッとしてるかも?
「メロい」の使い方と注意点
SNSや会話の中で「メロい!」と使われる場面は増えています。でも、意味が曖昧だからこそ、使い方にはちょっと注意も必要です。
メロいの使い方と例文
- 「このイラスト、めっちゃメロい…」
- 「○○くん、声がメロすぎて沼」
- 「今日の服、なんかメロいね」
こんな感じで、対象の“じんわり感”を表現するのに使われます。シーンとしては、推し語り、日常のかわいい瞬間、自分のコーデなど、幅広く活用されています。
メロいがネガティブに捉えられるケース
一方で、「メロい」は一部で「わざとらしい」「狙いすぎ」と感じる人もいるようです。「媚びてる感がある」と思われると、相手に刺さらないことも。
また、「メロい」と言われて「嬉しいのか困るのかわからない」と感じる人も少なくありません。褒めるつもりが逆効果、なんてこともあるので、相手との距離感には要注意です。

結局、言葉ってのは誰が言うか・誰に言うかがだいじなんよな。
【ベラさん(ドヤ顔)】
結局、言葉ってのは誰が言うか・誰に言うかがだいじなんよな。
「メロい」の英語・韓国語表現は?
「メロい」って他の言語だとどう表現するの?という疑問もありますよね。完全に一致する言葉はありませんが、近いニュアンスの単語は存在します。
メロいの英語表現
英語では「mellow(メロウ)」が一番近いです。ほかには「gentle(優しい)」「soft-spoken(穏やかな口調の)」なども近い感覚です。
ただし、「メロい」はもっと感覚的・曖昧なニュアンスなので、文化的背景も踏まえると完全な翻訳は難しいところです。
メロいの韓国語表現
韓国語だと、「포근하다(ポグナダ/ふんわりしてる)」や「부드럽다(プドゥロプタ/やわらかい)」あたりが近い表現です。
K-POPアイドルの中でも「メロい」雰囲気の人は多く、BTSのジンや、SEVENTEENのジョンハンあたりが「メロい推し」としてよく話題になります。
「メロい」と間違えやすい言葉たち
似たような語感の言葉に「メロイズム」「メロイックサイン」「メロメロ」「メロドラマ」などがありますが、いずれも「メロい」とは意味も使われ方もまったく違います。
メロイズム
「メロイズム」は音楽用語として使われることがあり、メロディラインが印象的・中毒性がある曲調を指します。また、ボーカロイド界隈やオタク文化でも特定の作風を指して使われることもあります。
最近では楽曲名やYouTube動画名に使われることも増えていて、「メロイズム=メロい」ではないけれど、語感が似てることで混同されやすい言葉です。
メロイックサイン
「メロイックサイン」はロックやメタル音楽のファンがよく使う“あの手のサイン”(人差し指と小指を立てるポーズ)のこと。悪魔の角を模した形として知られ、海外のロックカルチャーに由来します。
日本のライブシーンでも見かけることがありますが、「メロい」とは語感が似ているだけで、意味も使い方もまったくの別モノ。
メロメロ
「メロメロ」は、夢中になって心がとろけるような状態を表す古くからある日本語。語源には諸説ありますが、「めろめろと崩れる様子」などの擬態語に由来するとされています。
「恋にメロメロ」といった使い方が一般的で、「メロい」よりも感情が表に強く出ている印象があります。名前は似ていますが、「メロい」とは意味も背景も異なる別の言葉です。
ただ、近年「メロい」から派生した「メロつく(=メロい気持ちになる)」という言葉が登場したことで、このメロつく=メロメロになるのように捉えられ、両者が混同されやすくなっているのかもしれません。
メロドラマ
「メロドラマ(melodrama)」は、「melos(音楽)」+「drama(劇)」が語源で、もともとは音楽つきのお芝居を意味していました。
そこから転じて、「感情が大げさに描かれたドラマ」のことを指すように。現在では「メロドラ的」「メロドラ臭い」など、ややクサい感情演出を表すときに使われます。「メロい」とは語感が似てるだけで、意味や使われ方は別物です。
じんわり“メロい”まとめ
「メロい」は、ちょっとした甘さと儚さをまとう、じんわり系のかわいさを表す言葉。使い方や感じ方は人それぞれだけど、今の時代を象徴するような、感覚的な魅力を表現するピッタリの表現です。
感覚的な言葉だからこそ、「この感じ!」って直感で伝わる力が強いのが魅力。定義はゆるくても、そのゆるさにこそ今っぽさが詰まっているのかもしれません。
シーンや相手によってニュアンスが変わるからこそ、じんわり寄り添うように言葉を選びながら、うまくメロいを楽しんでいきたいですね。

うんうん、これで「メロい」って言われてもビビらずに返せそう!今日から私も“メロいコーデ”とか言ってみよ〜っと。

ふふ、調子乗って使いすぎんようにな。