親子で名字が違うって、どういうこと？
再婚したとき、事実婚のまま子どもを産んだとき、あるいは旧姓のままでいたいとき。
今の日本では、さまざまな理由で「親子別姓」になるケースが増えています。
でも、ふと疑問がわいてくる人も多いはず。「戸籍的にダメなんじゃ？」「病院とか学校で困らない？」「変な目で見られたりしない？」
この記事では、そんな親子別姓のリアルを、制度の話からちょっとした生活のあるあるまで、ゆるっとまとめてみました。
親子別姓って実際どんなことで困るの？
ほな、ちょっと見ていこか。そんなに身構えんでも大丈夫やで。
親子別姓って、そもそもどういう状況？【よくある3パターン】
「親子で名字が違う」と聞くと、ちょっと特殊な家庭事情のように思えるかもしれませんが、実はそんなに珍しい話ではありません。
今は結婚や出産のあり方が多様になってきていて、自然と親子別姓になるケースも増えています。
親子別姓になるケースは、ざっくり分けると以下の3パターンがあります。
- 親が再婚し、子どもが前の姓のまま暮らしている
- 事実婚で戸籍を別にしたまま出産している
- 母親が旧姓のままで出産し、その姓で育てている
たとえば、親が再婚して新しい名字になっても、子どもが前の姓のままということはよくあります。
子どもがある程度の年齢だと、姓を変えるには本人の同意が必要になるため、そのまま旧姓を使うケースも多いです。
事実婚の場合、戸籍を同じにしていないので、基本的には別姓のまま出産・育児が始まることになります。
また、母親が旧姓を名乗ったまま出産し、そのままの姓で親子関係が続く、というケースも少なくありません。
えっ、親が再婚して名字変わってるのに、子どもが旧姓のままってあるの？
あるある。もしかして夢ちゃん、赤ちゃんとか幼児を想像してへん？
子どもがある程度の年齢やと、名字を変えるのに本人の同意がいるんよ。せやから、親だけ新しい姓になって、子は旧姓のままってパターン、けっこう普通にあるで。
ちなみに、そもそも夫婦別姓ってどこまでOKなの？という疑問については、こちらの記事で整理してます。
→ 夫婦別姓ってどこまでOK？できる・できないをゆるっと整理してみた
兄弟で名字が違うケースもある？
親子だけじゃなく、きょうだい間で名字が違うパターンも実はあります。
たとえば、兄は親の再婚相手と養子縁組して姓を変えたけど、弟はそのまま旧姓を名乗っているとか、 あるいは認知や戸籍の移動タイミングが兄弟で違っていたために、それぞれ違う名字になった…なんてことも。
学校などで「名字が違うきょうだい」に対して、ちょっとした説明が必要になる場面もあるけれど、 それも今ではめずらしい話ではなくなってきています。
でもこれはさすがにレアケースだよね？
そう思うやろ？でも意外とあるんよ。もしかしてまた、1歳児と3歳児の兄弟とか想像してへん？
法律的にはアリ？戸籍上はどうなってるの？
親子別姓というと、「法律的にアリなの？」と疑問に思う人も多いはず。
実は、親子で名字が違うこと自体に違法性はありません。
戸籍制度では、たとえば再婚や事実婚の事情によって、親と子が別の戸籍に入っていることもありえます。戸籍が別なら、当然、姓も異なるケースが生じます。
また、子どもが親の再婚相手の姓に変える場合は、家庭裁判所への申し立てが必要になります。これを「氏の変更」といって、必ずしも自動で変わるものではないんですね。
「親子別姓は違法」と思われがちですが、実際は戸籍上の構成と名字が一致していないケースも多く、制度的には問題ありません。
ただし、誤解されやすいのも事実なので、日常で戸惑うことも。
親子で名字が違うと困る？生活の中のリアルなひっかかり
実際に親子別姓になってみると、「あ、ここちょっと面倒かも…」と思う場面がいくつか出てきます。
たとえば、学校でのやりとり。
連絡帳や通知表に親の名前を書くとき、子どもと名字が違うと「保護者です」と一言添える必要がある場合も。また、先生側が「あれ？どの親御さんだっけ？」と戸惑うこともあるようです。
病院では、保険証の名義と親の名字が違うことで、本人確認や説明に少し手間がかかるケースもあります。特に初診のときなどは、親子関係を説明する時間が必要になることも。
書類まわりでは、住民票や保育園の申し込みなど、「この人が保護者である」という証明が求められる場面でひと手間増える印象です。
毎回じゃないにしても、名字が違うことで立ち止まる場面はそれなりにあるようです。
うーん…たしかにちょっと面倒かも。でも、慣れたらなんとかなるのかな？
「夫婦別姓にしたとき、子どもの名字ってどうなるの？」という疑問は、こちらの記事にくわしくまとめてます
▶ 子どもの名字はどうなるの？夫婦別姓で『もめるポイント』をまとめてみた
でも「意外と困らなかった」って声もけっこうある
一方で、親子別姓でも特に不便を感じなかったという人もいます。
共働き家庭や、最初から事実婚を選んだ家庭では、「名字が違う前提」で生活しているため、意外とストレスを感じないそうです。
学校や病院も最近は柔軟になってきていて、「名字が違っていても、そういうご家庭なんだな」という受け止めが広がってきています。
少子化や多様な家族形態の中で、先生や受付の人も対応に慣れてきているようですね。
また、「通称使用」や「親の名前に（保護者）って書く」などの小さな工夫で、問題なく日常を送れている人も多い印象です。ケースバイケースですが、「実はそんなに気にしなくてよかった」という声も、よく見かけます。
親子別姓あるあるとちょっとした工夫【生活Tips4選】
ここでは、親子別姓でよくある「ちょっと気まずい」「説明がめんどい」場面を、なるべくスムーズに乗り切るための工夫をいくつか紹介します。
- 学校や病院には、事前に「名字が違うこと」を伝えておくと対応がスムーズ
- 書類提出時には「続柄」や「保護者欄」に関係性が書かれていることを確認
- 子どもへの説明は「どっちが変とかじゃないよ」と前向きに話す
- 通称使用や印鑑、契約名義などは、家族で統一しておくと後々ラク
こうしたひと工夫があるだけで、日常の小さなつまずきがグッと減るかもしれません。
結局のところ、慣れと工夫やな。名字が違うからって家族じゃないわけやないしな〜。
まとめ｜名字が違う親子はおかしくない。ゆるく生きやすくなる工夫を
親子別姓は、制度的には問題ないけれど、日常の中でちょっと引っかかることがあるのも確か。
でも、それを乗り越える工夫や社会の理解も、少しずつ広がってきています。
再婚や事実婚、旧姓での出産…名字が違う理由も、家庭のかたちも、人それぞれ。
普通って、思ったより多様だなぁと思える時代。名字に縛られすぎず、ゆるく工夫しながら暮らしていけたら、それが一番心地いいのかもしれません。
なんかスッキリした〜。最初はさ、「赤ちゃんとママ」みたいな感じを想像してたけど、こうして見てみると、普通にある関係なんだね。
せやろ？子どもって言うても、もう小学生とか中学生、下手したら高校生や大学生ってこともあるしな。親子別姓いうても、ほんまケースはいろいろやで。