雪国での暮らしに、なんとなく憧れを抱いている人って意外と多いんじゃないでしょうか? 真っ白な景色、静かな夜、ストーブの前でのんびり過ごす時間…そんなイメージ、ありますよね。
でも実際のところ、「雪国に住むって、どれくらいお金かかるの?」「日常生活ってどう違うの?」といった素朴な疑問もあるはず。そこで今回は、雪国で暮らすリアルな生活コストと、その中にあるちょっとした知恵や魅力まで、ゆるっとまとめてみました。

雪国って、生活費がめっちゃかかるって聞いたことあるけど…本当なの?

まあな、冬は特に財布にも試練がくる季節や。だからいろんな工夫をしてるんやで。
雪国の生活費、どれくらいかかるの?
雪国では、特に冬の時期に出費が増えるのが特徴です。まず一番の違いは暖房費。地域や家庭によって差はありますが、灯油代や電気代がかなりかさみます。
暖房費のリアル
たとえば北海道などでは、1シーズンで灯油代が10万円を超える家庭も珍しくありません。電気ストーブやエアコンを併用している場合は、電気代もプラスされてさらに負担が大きくなります。
雪国の光熱費は「冬の間だけで年間の半分以上」なんてことも。
除雪にかかるお金と時間
次に外せないのが除雪。スコップやスノーダンプなど道具の購入費用に加え、雪が多い地域では除雪業者に依頼する家庭もあります。その場合、月1〜3万円ほどの費用がかかることも。
また、除雪には毎朝1時間近くかかる場合もあり、時間と体力の消耗もバカになりません。
冬用装備の出費
意外に見落とされがちなのが、子ども用の冬装備。スノーウェア、スノーブーツ、手袋、帽子…これを成長のたびに買い替えるとなると、毎年の出費としてはなかなかの痛手。家族が多ければ多いほど、ここも積もれば山となるコストに。

うわ…思ってた以上に出費多いんだ…
雪国生活の工夫と知恵
そんな雪国でも、うまく暮らしていくための知恵や工夫が根付いています。出費を抑えたり、快適に過ごすための方法はたくさんあるんです。
住宅の断熱対策
まずは住まい。
雪国の家は断熱性が高いのが一般的ですが、さらに工夫を加えることで暖房効率をアップできます。
たとえば、窓に断熱シートを貼る、カーテンを厚手のものにするなど、ちょっとした対策が月々の暖房費を抑える鍵に。
買い物・通勤の工夫
積雪の多い地域では、移動そのものが大変。なので買い物はまとめ買いが基本です。
通勤では、バスや電車が遅れるのも日常茶飯事。滑りにくい靴やチェーン装着はマストアイテム。
地域の助け合いと制度活用
雪国では、ご近所同士の助け合いが当たり前。
自治体によっては高齢者の除雪支援制度や、灯油代の補助があるところも。こうした制度を上手に活用することで、出費をかなり抑えることができます。
雪国の暮らし、実際どうなの?
では、雪国での日常ってどんな感じなのでしょう?観光とは違う「暮らし」の部分を見ていきましょう。
毎日のルーティン
冬の朝はまず除雪から。車が埋まっていたらまず掘り起こすところからスタート。
これが毎日となると、なかなかの重労働です。その分、朝の準備は早め早めが基本。
雪国ならではの楽しみ
一方で、雪国ならではの楽しみもたくさんあります。スキーやスノボなどのウィンタースポーツが気軽に楽しめたり、雪見風呂なんて最高の贅沢。
四季の変化がくっきりしていて、暮らしにメリハリが生まれるのも魅力です。
移動の難しさ
ただし、移動の大変さは覚悟が必要です。
電車やバスが止まる、車がスリップする、道路が凍る…とにかく「時間が読めない」のが冬の特徴。余裕のあるスケジュール管理が求められます。
雪国移住、向いている人は?
じゃあ、どんな人が雪国暮らしに向いているのでしょう?これはズバリ「不便を楽しめる人」。
移住者の声
実際に移住した人の多くが、「自然の中で子育てがしたかった」「静かな環境で過ごしたかった」と語っています。
もちろん最初は戸惑うことも多いけれど、それ以上に得られるものがあると実感しているようです。
テレワークとの相性
最近はテレワークの普及もあって、雪国に移住して在宅勤務というスタイルを選ぶ人も増えています。
通信環境が整っているエリアなら、都会よりも静かで集中しやすいという声も。
寒冷地手当と支援制度
企業によっては寒冷地手当が支給されるところもありますし、自治体の移住支援制度を使えば引っ越し費用の補助や空き家紹介なども受けられます。下調べ次第で、お得に移住ができることも。
雪国の空き家問題とその対策
積雪がもたらすのは、暮らしのハードルだけではありません。空き家問題にも影響を与えています。
積雪による建物の損傷
雪の重みで屋根がつぶれたり、外壁にひびが入ったりといった被害も少なくありません。
除雪しないまま放置していると、家の傷みが早まってしまいます。
除雪の必要性と負担
空き家であっても、周囲に雪を放置すると近隣住民への迷惑になるため、定期的な除雪が必要です。
これを所有者が行えない場合、トラブルの元になることも。
自治体の対応策
こうした背景から、自治体では空き家対策に力を入れているところも増えています。
補助金制度のほか、地元企業と連携した管理サービスなども登場しています。
それでも雪国に住みたい理由
いろいろと不便はあるけれど、それでも雪国に惹かれる人がいるのはなぜでしょうか。
自然の美しさ
何よりもまず、雪景色の美しさ。夜の静けさ、朝のキラキラと輝く銀世界は、何度見ても飽きないという人も少なくありません。
地域の温かさ
人との距離が近く、困ったときに助け合える空気感があるのも雪国の魅力です。都会では味わえないご近所付き合いが、安心感につながるという声も。
生活の充実感
決して便利とは言えないけれど、手間がある分だけ暮らしに充実感がある。そんな「手間を愛せる人」には、雪国はとてもフィットする場所なのかもしれません。
夏の涼しさという贅沢
そして、雪国のもう一つの魅力は「夏の過ごしやすさ」です。猛暑が続く地域とは違い、夜は涼しくエアコンなしでも眠れる日も多め。日中もカラッとしていて、外で過ごす時間が苦になりません。「夏が快適すぎて移住を決めた」という人もいるほどで、暑さが苦手な人にとってはまさに天国のような場所かもしれません。

なるほど。雪国が好きっていう人だけじゃないのね。暑いのが無理っていう感覚はよく分かるかも。

せやねん。みんながみんな、雪が大好きってわけやない。夏の暑さから逃げたくて、結果的に雪国に辿り着いた人も結構おるんやで。