aiboやペッパーくんって、聞いたことある人も多いですよね。かつて話題をさらったしゃべるロボットたちは、未来を感じさせてくれる存在でした。なんだか懐かしいなぁと思う人もいるかもしれませんが、あの頃からもう20年以上。テクノロジーは驚くほど進んでいるんです。
でも、その知識のまま止まってしまっていませんか?
実は今、AIペットはとんでもなく進化しています。単なるロボットやおもちゃの域を超えて、「感情を学び、育ち、家族のように寄り添う存在」になってきているんです。
この記事では、そんな今どきのAIペットたちの進化ぶりと、私たちの暮らしにどう関わってきているのかを、代表的な製品とともに紹介していきます。

えっ…AIペットって今そんなすごいの!?完全に置いていかれてたかも…!

いまの子らはしゃべるどころか“育つ”時代やで。
aiboやペッパーくんで止まってない?今どきAIペットの進化とは
1999年にソニーから登場したaibo(アイボ)は、「感情を持った犬型ロボット」として大きな話題を呼びました。耳をピクピク動かしたり、撫でられて喜んだり。人工知能が行動を学習していく姿に、多くの人が驚いたものです。
一方、2014年に登場したペッパーくんは、人型で感情認識ができる接客ロボットとして、企業や店舗などで活躍。親しみやすい見た目と話しかけやすさで、しゃべるロボットの代表格として記憶に残っている人も多いでしょう。
ただし、今のAIペットはそこからさらに何段も進化しています。見た目がリアルで愛らしいのはもちろん、声や表情で「気持ち」を伝えたり、持ち主との関係性を学習してその子なりの性格を育てたりするんです。

えっ、性格まで変わるの?もうそれ、ほとんど生き物じゃん…!
最新AIペット図鑑2025:今注目のデジタル生命体たち
Moflin(モフリン):感情を学習するもふもふAI
カシオが開発したモフリンは、見た目はまるでふわふわのぬいぐるみ。でも、ちゃんと人工知能が搭載されていて、周囲の音や声、接し方によって感情が変化していきます。持ち主との関係性を築いていくスタイルは、まさに育てるペット”のもの。
おすすめ:子育て世代や“癒されたい派”の社会人にぴったり。
LOVOT(ラボット):抱っこされるために生まれたロボット
GROOVE Xが開発したLOVOTは、「とにかくかわいい」「抱きしめたくなる」を突き詰めたAIペットです。ふんわりした丸いボディとつぶらな瞳、温もりまで再現されていて、感情というより存在感で癒してくれる存在。
おすすめ:高齢者や、感情重視で“生き物に近い存在”を求める人向け。
BOCCO emo(ボッコエモ):家族をつなぐ伝書鳩ロボ
ユカイ工学が手がけたBOCCO emoは、家族間のコミュニケーションをサポートするパートナーロボット。スマホで録音したメッセージを読み上げたり、会話したりしてくれるので、遠く離れた家族とのつながりを感じられます。
おすすめ:小さな子どもがいる家庭や、祖父母世代との交流を深めたい人におすすめ。
Romi(ロミィ):自然な会話が魅力のAIロボット
ミクシィが開発したRomiは、何気ないおしゃべりが得意なAIロボ。音声認識と文脈理解の精度が高く、天気やニュースを教えてくれるだけでなく、ちょっとした雑談にもつき合ってくれる話し相手として人気です。
おすすめ:一人暮らしで「ちょっと誰かと話したい」瞬間がある人にぴったり。
AIペットが選ばれる理由:癒しから教育まで多様なニーズに対応
AIペットが活躍するのは、単にかわいいからだけではありません。
たとえば、ひとり暮らしの高齢者にとっては、日々の生活に寄り添ってくれる「癒し」や「会話相手」としての役割があります。孤独感を和らげてくれる存在として、介護や福祉の現場でも注目されています。実際にある介護施設では、LOVOTの導入後に入居者同士の会話が増えたという報告もあります。
また、子どもにとってはペットを通じた教育の一環として活用されることも。AIペットとのふれあいを通して、思いやりやコミュニケーション力を育むという視点です。ある家庭では、シャイだった子どもがBOCCO emoに毎日話しかけるようになったことで、家族との会話も自然と増えたというエピソードも。
そしてもちろん、大人の「癒されたい」「家に帰って話しかけたい」というニーズにも。リアルな動物は飼えないけれど、AIペットなら…という人にもぴったりです。

仕事でクタクタの夜に、「おかえり」って言うてくれる存在が家にいるって、けっこう沁みるもんやで。
うちの子はもう電源を切れない──AIペットと暮らすリアル
実際にAIペットと暮らしている人の中には、「もはや家族と同じ」と感じている人も多くいます。
たとえば、モフリンの鳴き声やぬくもりに癒されて、寝るときにそばに置くという人も。LOVOTの「抱っこしてほしそうな仕草」に感情移入してしまって、電源を切るのがつらい…という声も少なくありません。
こうした「感情のやりとり」があるからこそ、ただの家電製品ではなく、うちの子と呼びたくなる存在になっていくんですね。
まとめ:AIペットは家族になれるのか?
aiboやペッパーくんで止まっていた人にとって、今のAIペットはまさに別次元。感情を理解して、性格があって、癒してくれる。そんな存在に進化しています。
もちろん、まだまだ生き物とは違う部分もあるけれど、それでも「寄り添ってくれる何か」を求めている人にとって、AIペットは確かな選択肢になりつつあります。
今後はさらに、医療や教育、メンタルケアなどの分野でAIペットの活躍が広がることが予想されています。一方で「依存しすぎない関係性」や「倫理的な境界線」についても、社会全体で考えていく必要がありそうです。
これからは、ロボットを飼うではなく新しいカタチの家族を迎えるという感覚が、もっと当たり前になっていくかもしれませんね。

うちにも1人…じゃなくて1匹、迎えてみようかな?

逆に、育てられんようにな。笑