日本一「人口が少ない市」はどこ?ワースト5を見たら、むしろ住んでみたくなった件

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

「市」と聞くと、オフィスビルが並ぶ都会や、駅前にショッピングモールがあるような場所を想像する人が多いかもしれません。でも実は、日本には人口わずか数千人という「」も存在するんです。

そんな少人数の市って、どんなところなんだろう?住んでる人って何してるの?と気になったあなたのために、今回は人口が少ない市のTOP5をご紹介。調べてみると、不便なだけじゃない、ちょっと気になる魅力も見えてきましたよ。

夢ちゃん
夢ちゃん

えっ、「市」ってそんなに少ない人口でもなれるんだ!?

ベラさん
ベラさん

そやで。なんなら日本一少ない市なんて、3,000人もいないんやから。

そもそも「市」ってどうやって決まるの?人口が少なくても市でいられる理由

実は「市」になるための明確な基準は、地方自治法で定められています。基本的には、人口が5万人以上であることが条件。さらに、商業施設や都市的な機能を備えていることも求められます。

でもこれ、あくまで「新しく市になる場合」の話。昔から市だった場所が人口減で5万人を割り込んでも、自動的にに戻ることはありません。つまり、一度「市」になったらよっぽどのことがない限り「市」のまま、というわけです。

なかには市制施行当時は5万人以上いたけれど、その後の産業衰退や高齢化で人口が激減した自治体もあります。今回ご紹介する市も、そんな背景を持っているところがほとんどです。

一度「市」になったら、よっぽどのことがない限り降格なし。それが自治体界の終身名誉称号ってわけやな。

日本一人口が少ない市はどこ?TOP5ランキング

では、実際に人口が少ない市を見ていきましょう。上位5つをランキング形式でご紹介します(※2024年時点の推計人口を参照)。

1位:歌志内市(北海道) 約2,600人

堂々の1位は、北海道の歌志内(うたしない)市。なんと人口は2,600人台。全国の「市」の中で唯一、人口が3,000人を下回っています。

かつては炭鉱の町として栄えていましたが、産業の衰退とともに人口が減少。今では「日本一人口が少ない市」として知られる存在に。

とはいえ自然豊かで、のんびり暮らすには悪くないという声もあります。観光向けの炭鉱遺産も残っていて、ひっそり訪れるファンもいるそうです。

2位:三笠市(北海道) 約7,000人

同じく北海道の三笠市も、かつては炭鉱で栄えた町。現在の人口はおよそ7,000人ほど。

道内でも歴史ある地域で、「道の駅」や博物館など地域資源を活かしたまちづくりが行われています。札幌や岩見沢にも比較的近く、アクセスの良さもポイント。

3位:夕張市(北海道) 約7,500人

財政破綻で一躍有名になった夕張市も、人口の少ない市のひとつ。現在の人口は7,500人程度です。

破綻後はさまざまな再建策が講じられており、全国的に注目される事例として名前を聞く機会も多いですよね。メロンや映画祭など、地域資源のアピールにも力を入れています。

4位:芦別市(北海道) 約13,000人

こちらも炭鉱の町として発展してきた背景を持つ芦別市。今では「星の降る里」として観光地化も進められており、リゾートホテルや展望施設などもあります。

豊かな自然と静かな環境は、移住者やリタイア世代からも注目されつつあります。

5位:士別市(北海道) 約17,000人

人口1万人台ながら市としての機能を維持している士別市。農業が盛んで、羊のまちとしても知られています。

観光や合宿誘致などにも取り組んでおり、道内では比較的元気な小規模市といった印象。

あれっ…気づいたら全部北海道じゃない?なんでこんなに集中してるの?

せやな。もともと炭鉱とか一次産業で栄えた市が多かったからな。産業衰退とともに人口が減ったけど、市のまま残ってるんや。だから北海道に多いっちゅうわけやな。

なるほど〜。そういう歴史が関係してるんだね。

ちなみに、北海道以外で一番人口が少ない市は、秋田県の潟上市や徳島県の美馬市あたりがランクインしてくるで。こっちは人口2~3万人前後やけど、北海道以外ではかなり少ない部類やな。

「市」でなく「町」だと、日本一人口が少ないのはどこか知ってますか?こちらも合わせて読むと、“市”と“町”の違いがもっと見えてくるかも!
日本一人口が少ない町や村はどこ?超ミニ自治体の世界を調べてみた!

「人口=不便」じゃない?少人数市の意外な魅力

人口が少ない=何もない」と思いがちですが、実際はそうでもありません。

例えば、騒音がなく空気もキレイ。近所付き合いが濃すぎない範囲でありつつ、いざというときは助け合える距離感。自然の中で静かに暮らしたいという人にとっては、むしろ理想の環境とも言えます。

また、自治体によっては移住者への補助金や支援制度が充実しているところも。子育て支援や空き家バンクなど、人を呼び込む工夫に力を入れている市も少なくありません。

それでも残る課題も…少人数市が抱えるリアルな悩み

とはいえ、やっぱり課題がないわけではありません。

まず避けて通れないのが高齢化。若い人の多くは進学や就職で都市部に流出してしまい、高齢者の割合がどんどん増えています。その結果、医療や介護の負担が大きくなっている地域も。

さらに、スーパーや病院が遠い・交通手段が限られるといった“生活インフラの弱さ”も深刻な問題です。バスの本数が1日数本、なんてことも珍しくありません。

自治体としても、人口減少を逆手に取った取り組みを模索中。小規模だからこそできる運営や、外からの力を借りた地域再生など、工夫は続いています。

まとめ:人口が少ない市に住むという選択肢

人口が少ない市=寂れてる、住みにくい…そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。でも実際は、静かに暮らしたい人、子育てを自然の中でしたい人にとってはちょうどいい場所になる可能性も。

もちろん、利便性やアクセスの問題はゼロではないけれど、制度や支援が整ってきている今だからこそ「住んでみる」という選択肢もリアルに考えられる時代になってきています。

日本一人口が少ない市を調べてみると、「都会か田舎か」だけじゃない暮らし方の幅が見えてきました。

「市」ってだけで都会とは限らないんだね。むしろ、のんびり暮らしたいならアリかもって思えてきた!

せやな。自然の中でのびのび暮らせて、行政的には市のサービスも受けられる。実はええとこ取りやったりするんやで。