オートロック付きのマンションに住んでいても、「あれ、今の人…入居者だったのかな？」とドアの奥で一瞬ヒヤっとしたことはありませんか？
この、すでに解錠されたドアをすり抜けて他人が一緒に入ってくることを「共連れ（ともづれ）」と呼びます。
共連れは、明確に「犯罪」や「不審者」と決めつけにくいケースも多く、日常に紛れ込みやすい防犯リスクです。特に都市部のマンションでは、住人か宅配業者かを即座に判断するのも難しく、つい「まあいっか」で流してしまいがち。
でも、もしそれが悪意ある侵入だったら？と考えると、対策は早めに知っておきたいところです。
共連れの具体的な体験談や「怖いと感じた瞬間」を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▶ それ…共連れかも？マンションでなんか怖いを感じた瞬間ランキング！
共連れって結局どうすれば防げるの？後ろに人がいたらもうアウトって感じなんだけど…
そんな時のためにできること、一緒に見ていこうか。
共連れを防ぐ日常行動5選｜一瞬を見逃さないコツ
共連れ対策の第一歩は、「気にかける」こと。 特別な技術やグッズがなくても、日常のなかに取り入れられる小さな気づきがいくつかあります。
後ろの人をチラ見するの、悪じゃない
共連れのタイミングで最も多いのは「自分が解錠したドアに、他人がついてくる」パターン。
このとき、後ろに誰かがいたら、一度振り返って確認する勇気を持つことが大切です。
たった一瞬でも、相手と目が合うことで「見られてる」と思わせる抑止力になります。
実際、自分が入ろうとしたタイミングで後ろに誰かがいたら、そのままドアを押さえて一緒に入ってもらう…ということ、ついやってしまいがちです。
でもそれが共連れのリスクになることも。相手が住人かどうかを尋ねるのは難しくても、少し間を取るだけで違和感に気づけることもあるのです。
「サッと譲る」ではなく「一度立ち止まる」
エントランスで誰かとすれ違う場面では、「どうぞ」と譲る代わりに一度立ち止まって様子を見るのが有効です。
住人であれば自然な動きで入っていくでしょうが、便乗を狙う人はわずかに動きが不自然だったり、視線を合わせようとしなかったりすることも。
実際、自分自身もちょうど自動ドアが開いたときに「もう一度解錠するのも面倒だな」と思って、そのまま一緒に入ってしまった…なんて経験がある人もいるかもしれません。
でもその一瞬が、防げたはずのリスクに繋がることもあるのです。
エレベーターでの回避アクションとは？
同乗を避けたいと感じたときは、あえて違う階のボタンを押す、もしくは「忘れ物を思い出した」と言って降りるのもひとつの手。
相手に不自然さを与えずに、その場の空気をふわっとかわす演技も、立派な防犯行動です。
また、あらかじめ「こういう場面ではこう動こう」と自分の中でシミュレーションしておくと、とっさの判断がしやすくなります。
実際に日常で起こるシチュエーションを想定しておくことで、不審な空気に巻き込まれずに済む確率もぐっと上がります。
共連れを防ぐ防犯グッズ・便利アイテムまとめ【家庭用】
共連れそのものを100％防ぐのは、現実的にはなかなか難しいのが実情です。というのも、共連れはドアの開閉という自然な流れに紛れ込むため、「入れさせない」という対処法自体がかなり難易度の高いアクションになります。
だからこそ大事なのは、「入ってきてしまったあとの備え」を考えておくこと。 その際に役立つのが、防犯アイテムなどのツールです。
最近は家庭用でも頼れる防犯アイテムがいろいろ出てきており、「気づける仕組み」を補助してくれます。
やっぱり道具の力に頼るのも大事だよね。私、帰宅時に毎回ドキドキしちゃって…
せやな。今どきの防犯グッズは気づかせてくれる機能が充実しとるから、自分で全部見張る必要ないんやで。
玄関前の視認強化におすすめアイテム
- モニター付きドアホン
- AI搭載カメラ（人感認識・録画機能つき）
これらは「誰が来たか」を視覚的に把握するのに非常に便利。特にスマホと連動できるタイプは外出先でも確認ができて安心です。
なお、オートロック付きのマンションではすでにモニター付きインターホンが備わっているケースも多いですが、古めの物件では音声のみのタイプも。
もし不安を感じるようであれば、後付けできる機種もあるので、一度確認してみるのもおすすめです。
外出時でも安心！不在バレ防止グッズ
- タイマー付き照明
- 郵便受けに貼る「不在防止ステッカー」
空き巣や不審者は不在を狙うため、在宅を装う工夫が効果的です。
オートロックに頼らない「個別の守り」
- スマートロック（指紋・暗証番号対応）
- ドアの二重ロック
共連れで侵入されたとしても、部屋ごとに守りを固めることで二次被害を防ぐことができます。
子どもがいる家庭向けの対策アイデア
- 子どもが先にエントランスに入らないよう声かけを徹底
- インターホンの映像を親が確認してから解錠する習慣を
- 留守番中に来客があっても絶対に開けないルールの徹底
子どもは警戒心が薄く、つい開けてしまうこともあるため、ルール作りと親の関与が防犯に直結します。
「共連れ検知」ってどこまでできるの？施設・ジム向け対策もちらっと解説
家庭以外の場所でも共連れは課題になっています。 たとえば、24時間営業のジムや、オフィスビルのエントランスなどでは、「1人ずつ通過させるゲート型のセキュリティ」を導入しているところも。
共連れを検知するAIセンサーや、ICカード連動の顔認証なども開発が進んでおり、大型施設ではすでに稼働しています。
ただし、これらはコストが高く、個人宅での導入は現実的ではないのが実情。
一方で、「今後の防犯技術の進化」について関心を持っておくのは、長期的には役立つかもしれません。
防犯って結局気づけるかが9割｜こわがりすぎないバランス感覚
ここまでいろんな対策を紹介してきましたが、結局のところ大事なのは「変だな」に気づけるかどうかです。
たとえば、自動ドアが開いた瞬間に一緒に入ろうとする人がいたら、まずは一度立ち止まって様子を見る。 もし「怪しいな」と感じたら、その感覚を信じて行動しましょう。
なんか、やりすぎかと思ってたけど…ちゃんと「気をつける」って大事だね。
そうそう。大事なんは「気づいたら一歩ひく」ぐらいの余裕やな。
