「最近、アニメ多すぎじゃない?」
そんなつぶやきがSNSで頻繁に見かけられるようになりました。
実際、2025年春アニメは60本以上、年間では300本を超える勢い。もちろん全作品を追い切るなんて無理ゲーです。
作品数が増えれば選択肢は広がる…はずなのに、むしろ「どれを見ればいいのか分からない」「選ぶのがしんどい」「見る前に埋もれてしまう」そんな声が多く聞こえてくるのはなぜでしょうか?
この記事では、アニメが多すぎることで起きているリアルな悩みや、その背景、視聴者心理の変化まで、雑談まじりに観察してみたいと思います。

いやもう、配信リスト見ただけで疲れちゃうんだけど…!

どれも面白そうに見える分、選ぶ作業が一番しんどかったりするんよな〜。
もう1クール70本超え?100本時代は笑えない!
2025年春アニメの本数は約60本。そして今期、つまり2025年夏アニメでは70本を超えるとも言われています。
かつては30〜40本でも多いと言われていたのに、いまや「100本時代」とすら言われるほど。
実際、1日に数本のアニメが更新される日もあり、リアルタイムで追い続けるのはかなり大変です。
2025春アニメで約60本→今期は70本超えも?
各配信プラットフォームやテレビ局ごとに作品がばらけているので、1日で数本重なることもしばしば。
毎日なにかしらの初回放送や新話更新がある状態が続くと、「観るのが義務」みたいになってしまい、楽しさよりも疲労感が勝つことも。
「週に10本以上とか無理!」リアルな視聴者の声を拾ってみた
SNSや知恵袋などでは「今期だけで38本観る予定」「毎クール20〜30本が限界」「週10本追ってるけど息切れしそう」などの声がちらほら。
個人差はあるにせよ、多すぎだと実感してる人はかなり多いようです。
なぜ見れないのに増え続ける?アニメ大量生産の裏側
アニメが「こんなにたくさんあって見切れない…」という状況なのに、なぜ減らないどころか毎期のように増え続けているのでしょうか?
その背景には、作品が視聴されることよりも、作られることに価値を持つようになった業界構造があります。
製作委員会方式でリスク分散、とりあえず作れる時代に
アニメ制作は今や「製作委員会方式」が主流。複数の企業が少しずつお金を出し合ってリスクを分散する仕組みなので、仮に大コケしてもダメージは最小限。
そのため「とりあえず作っておこう」という判断が通りやすく、結果的に作品数がどんどん増えていきます。
海外マネーと配信バブルが拍車をかけた
NetflixやCrunchyrollなど、海外からの出資や独占契約が増えたことで、「とにかく本数を確保すればどこかで当たる」という数撃ちゃ当たる戦略が現実的に。
さらに配信サービスは「作品数=サブスクの価値」と考えるため、本数を増やすこと自体が目的になりやすいんです。

せやから最近は、ちゃんと観てもらうためやなくて、まず作ることがゴールみたいになってる気がするで…。いやまあ中には「ほんまにこれ放送してええんか?」ってレベルのんも紛れとるしな…。
「なろう系・リメイク多すぎ」この偏り、探し疲れを加速させる
本数が多いだけでなく、「なんか似たようなジャンルばっかり」という声もよく聞かれます。
特に話題になるのがなろう系とリメイク系の増加。
異世界転生モノや過去の名作リメイクが毎期のように登場していて、「どれがどれかわからん」状態になっている人も少なくありません。
ジャンルは多いけど似たような作品ばかりに感じる理由
タイトルの時点で似たような雰囲気を持っている作品が多く、サムネイルの絵柄やキャラデザも類似。
選び手からすると「結局またこれ系か」となってしまいがちで、新規で観てみようという意欲が削がれることも。
「この世界もう飽きた…」と感じるライト視聴者の本音
アニメにどっぷり浸かっている層は細かい違いや個性を楽しめるかもしれませんが、ライト層にとっては「またこの展開?」「この世界観見た気がする…」と感じてしまうことも。
そこから「じゃあ観なくていいか」となるケースも少なくないようです。
話題になる前に終わる埋もれたアニメたちの現実
いくら丁寧に作られた作品でも、多すぎる状況下では注目される前に埋もれてしまうこともあります。
SNSでは1〜2話の感想が出なかったらそのまま語られないこともあり、話題になるきっかけをつかめないままフェードアウトしていく作品も多いのが実情です。
話題に乗り遅れたら「観なくていいか」となってしまうのが、今のスピード感のある視聴スタイル。

話題になる前に終わるアニメ、あれって実は独占配信が原因のときもあるんやで。
▶ アニメの独占配信がいまいち話題にならないのはなぜ?バズらない理由を考えてみた
「観たいより選びたくない」が勝つ時代へ
毎クール新作をチェックし、予告映像やあらすじ、評価を比較しながら「どれを観るか」を決める行為。
それすらも億劫になってきている人が増えています。
「観たい」という気持ちよりも、「選ぶのがめんどくさい」という感情のほうが強くなっている。そんな選ぶ疲れの時代がやってきています。
結局、「バズったら観る」「周りが観てたら観る」くらいのゆるいスタンスが、いちばん楽という空気も広がっています。

本当はさ、何を観ようかなって選んでるときが一番楽しいはずなんだよね。

せやけど、疲れてると結局とりあえずリメイクとか何も考えんでええなろう系に手ぇ伸びるやろ?で、それが視聴数稼ぐから、また似たのが増えて…っていう、無限ループや。
見る時間がない&配信の不親切さこそ究極の視聴ストレス
アニメを観る時間自体がないという現実的な理由もありますが、加えて「どこで観れるのか分かりづらい」「配信がバラバラすぎる」というUXの悪さもストレスの原因。
探すだけで疲れる!配信場所がバラバラ問題
「これ観たい!」と思っても、どのサブスクで配信されてるかすぐに分からないことも多々。
複数のプラットフォームを横断検索しなきゃいけない手間がかかるうえに、配信タイミングもバラバラで、結局「まあいいか…」となってしまうこともあります。

ようやく見るアニメ決めたと思ったのに、今度はどこで観れるの問題とか、もう疲れた〜
▶ このアニメどこで見れるのかわからない問題!いい加減なんとかしてほしい!
「結局どこで見れるの?」が永遠のストレス
配信場所の表記が分かりづらかったり、独占配信だったり、地域で視聴制限がかかっていたりと、調べるほどに疲れていく構造になっています。
「今すぐ観たいのに探せない」このストレスが、地味に視聴者を遠ざけているのは間違いありません。
▶ 【2025年最新版】アニメ好きのためのサブスク選び方ガイド|おすすめ&比較表あり

観たい気持ちはあるのに…そこにたどり着くまでがめんどくさいの!

ほんま、アニメって観るまでのハードルが高すぎる時代になったもんやな。

でも、こんなに増え続けてるってことは…数打つ作戦が、実際あたってるってことだよね?だって、ヒット作はちゃんと出てきてるわけだし。

うん、せやな。誰かがちゃんと観て、当たって、グッズが売れて、2期が決まって…って循環がある以上、作る側は止まらんわな。でもそれが観る側にとって幸せかは、また別の話やけどな。ほんま、便利になったはずが、観るほうがしんどくなるって、なんや不思議な時代やな。