「リマスター」「リメイク」「移植」…昔のゲームの新作が出るたびに飛び交うこの言葉たち。
似てるようで、実はぜんぜん違う。けど、いざ聞かれると「…えーっと?」ってなること、ありませんか?
特に最近よく見る「HDリマスター」ってやつ。「HDって何が変わったの?」「リメイクや移植とはどう違うの?」と気になってる人に向けて、やさしく・ゆるっと・でもちゃんと!違いを整理してみました。

HDリマスターって、なんか聞いたことあるけど…よく考えたら意味あんまりわかってなかったかも!

せやろ?よう見るけど、実はちゃんと説明できる人って意外と少ないんやで。

できれば、専門用語なしでお願いしたいな〜。

うぐっ、それはなかなかハードル高いな…。でも、なるべくわかりやすく話すように頑張ってみるわ。
そもそもHD化って?リマスターするってどういうこと?
SDとHDの違いって?(ざっくり画質の話)
まず「HD」って何の略かというと、High Definition(ハイディフィニション)。
ざっくり言うと高画質って意味です。
昔のテレビやゲームは、今より解像度が低い「SD(スタンダード・ディフィニション)」が主流でした。
SDはぼんやり、HDはくっきり。
キャラの輪郭や背景の細かさがぜんぜん違って見えます。
最近の大画面テレビやモニターに合わせて、HD化することで今の目で見てもキレイ!になる、というわけです。
HDリマスター=「高画質な再調整版」ってこと?
「リマスター」は、もともとある素材(グラフィックや音)を使って、それを今の時代に合わせてきれいに整える作業のこと。映画や音楽の世界でもよく使われる言葉ですね。
つまり、HDリマスターとは「昔のゲームを、今のハードでも見栄えよく遊べるようにした高画質版」って感じ。
新しく作り直すわけじゃなくて、あくまで調整して美化するイメージです。

HDってハードディスクのことかと思ってた!

それPCの話や……今回は“High Definition(高解像度)”の方ね。
「リマスター=画質だけ?」じゃない!本来どこが変わるのかまとめてみた
よくある変更点(グラフィック/UI/音など)
HDリマスターでは、画質以外にもいろんな部分が手直しされることがあります。
たとえば…
- グラフィックの解像度アップ
- 音楽や効果音のクリア化
- UI(メニュー画面など)の高解像度対応
- ロード時間の短縮
「ゲーム内容はそのままだけど、遊びやすさは今っぽくなってる」というのが、理想的なリマスターのかたちですね。
でも変わらない部分もある(ストーリーや操作感)
とはいえ、リマスターはあくまで当時のゲームをベースにした再調整。
ストーリーはもちろん、基本の操作性やシステムはほぼ変わらないことが多いです。
なので、「懐かしさ」はそのままに、ちょっとキレイになった、という感覚に近いかもしれません。
「HDリマスターってありがたみ薄くない?」って感じたことがある人は、こっちの記事でもっと深掘りしてます。
▶ HDリマスターって必要?「また同じゲームか…」と思ってる人のモヤモヤ整理してみた
リマスター・リメイク・移植・リブート…結局どう違うの?ざっくり比較してみた!
リマスター=元を活かして“画質や音”を調整
- 『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』:Wii版をHD化してSwitch向けにリマスター
- 『FINAL FANTASY X/X-2 HDリマスター』:PS2時代の名作をHD化し、グラフィックや音質を大幅に強化
- 『大神 絶景版』:独特な筆調グラフィックをHD化し、現代機でも美しくプレイ可能に
さきほどまで説明してきた通り、リマスターは「過去作を活かして整える」タイプ。
グラフィックや音質の調整がメインで、基本の内容は大きく変えません。
リメイク=一から作り直した別モノ新作
- 『バイオハザード RE:2』:PS1版の原作をベースに、グラフィックもシステムも一新した完全再構築リメイク
- 『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』:ドット絵から3Dアクションへフルリメイク
- 『FINAL FANTASY VII REMAKE』:原作の物語を軸に、グラフィックも戦闘もフルモデルチェンジした完全再構築型
リメイクは、もとのゲームをベースに、グラフィック・操作性・演出などを一から作り直すもの。
ストーリーの再構成がある場合もあるし、バトルシステムごと大幅に変わることも。
ファンからすれば「どんなふうに生まれ変わったのか」が見どころ。
移植=仕様そのまま、ハードだけ移動した版
- 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(PS2→Vita)』:内容はそのままに、携帯機で遊べるよう移植
- 『ファイナルファンタジー・ピクセルリマスター(Steam/モバイル→Switch/PS4)』:ドット絵の雰囲気を維持しつつ複数ハードで展開
- 『逆転裁判123 成歩堂セレクション(DS→Switch/Steamなど)』:内容そのままにマルチプラットフォーム化
「移植」は、元のゲーム内容やシステムをそのままに、別のハードでも動くようにしただけのもの。
画質もUIもほぼ変わらないことが多く、「あのゲームをあのまま、違う機種で遊べる」ようにしたのが特徴です。
リブート=物語ごと再始動した再構築型
そして「リブート」。これはちょっと特殊で、物語や設定をまるっと仕切り直すイメージ。
たとえば映画やドラマでも「シリーズ一新!」みたいな表現で使われることがありますが、ゲームでも「世界観はそのままに、完全に新しいストーリーで再出発」なんて場合に登場します。
- 『DmC Devil May Cry』:スタイリッシュアクションを現代風に仕切り直し
- 『トゥームレイダー(2013)』:ララ・クロフトの原点を新たに描くサバイバル調のリブート作
- 『ゴッド・オブ・ウォー(2018)』:北欧神話編として全体の空気感と物語を刷新

タイトルいっしょだから、どれがホントの1作目かわからなくなるやつだ〜。
「リマスターだけど…実質移植じゃん?」な曖昧ゾーン、あるある!
UIや操作性がそのままで「変わった感ゼロ」
パッケージには「HDリマスター」って書いてあるけど、実際にプレイしてみたら「あれ?なんか昔のまんまじゃない?」と感じることもあります。
ネット上でも「これはリマスター名乗っていいのか…?」とツッコまれる例はちらほら。
グラフィックの解像度だけ上げて、あとはそのままとか、UI(ユーザーインターフェース)や操作感が当時のままだと、「変わった感」があまりなくて、リマスターというよりほぼ移植な印象になることも。
そんなケースもあるので、実際には「リマスター」と「移植」の境界線ってけっこう曖昧だったりします。

このゲーム、HDリマスターって言ってるけど…画質ちょっと明るくなっただけじゃない?

お前それただの移植やないかい案件、たまにあるよね…。倍速モードとか、どこでもセーブとか…そういうの付いてるだけでも、だいぶ印象違うんやけどなあ。

逆だったら誰も怒らないのにね。リマスターって言ってたのにリメイクじゃん!みたいな。

そんなパターンもあるにはあるで。たとえば『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』なんかは、グラフィックやUIが刷新されて、後日談まで追加されてて、もう実質リメイクって言われてるで。
「リメイク」と「フルリメイク」の違い、知ってる?最近は超リメイク化が進行中!
FF7リメイク、バイオRE、ロマサガ2などの実例
近年よく話題になるのがフルリメイク。
たとえば『FF7リメイク』は、グラフィックもシステムも完全刷新。
『バイオハザードRE』シリーズや『ロマサガ2』のように、原作の骨組みは残しつつ、中身は別物になってる作品もあります。

これは文句なしの神リメイク…!

せやな、もう別ゲームってレベルやで。
原作再現 vs 再構築のバランス感が分かれ目
「原作の雰囲気やストーリーをどれだけ残すか」によって、リメイクの方向性は大きく変わります。
「再現寄り」なのか「再構築寄り」なのか、そのバランス感がプレイヤーの評価にも直結しがちですね。
リメイクって言ってるけど…本当にリメイク?なグレーゾーンも
「リメイク」と聞くと、ほとんどの人は「グラフィックもシステムも大きく変わった別物級」を想像すると思います。でも実際は、その作り変えの度合いに明確な基準がないため、がっかりされることもあります。
たとえば『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(BDSP)』は、DS版のリメイクとされつつも、「内容はほぼ原作通り」「システムも昔のまま」といった点から、ファンの間では「これはリマスターに近いのでは?」という声も出ました。
逆に『FF7リメイク』のような完全再構築型がリメイクの基準としてイメージされると、それより控えめなリメイクは「手抜き?」と思われてしまうこともあります。
結局、リメイクといっても「どこまで変えるか」に明確なルールはなく、開発側の裁量に任されているのが実情。
だからこそ、リメイクって言ってたのに中身が薄いと受け取られると、ユーザーの落胆も大きくなりがちです。
結局どれを選ぶ?リマスター・リメイク・移植の楽しみ方と向き不向き
懐かしさ重視ならリマスター
「あの頃の雰囲気をもう一度味わいたい!」という人には、リマスターがぴったり。
ちょっとキレイになっただけで、懐かしさ倍増です。
新鮮さ&進化を求めるならリメイク
「昔のままだと物足りない」「もっと今っぽい仕様で遊びたい」という人には、リメイクが向いてます。
ビジュアルや操作感も現代的に進化してるから、新作としての楽しさも◎。
あの頃そのままを遊びたいなら移植
変にいじらず、あの頃のままの体験を求めるなら、移植版が最適。
レトロゲーム好きや、当時の操作感が身体にしみついてる人にはこれ。
そもそも昔のゲームって今やっても面白いの?ってところから気になる人は、こちらもどうぞ
▶ 昔のゲームって今やるとつまらない? 思い出補正を超えた本当に面白い名作とは!
用語の違いは知ってからが本番!リマスター時代のゲームの楽しみ方とは?
なんとなく見てた「リマスター」「リメイク」「移植」って、知れば知るほどそれぞれの立ち位置が見えてきますよね。
作品によっては「これはどっち寄り?」「この微妙な違い、わかるとニヤッとできるな」なんてことも。情報を知ってると、選ぶ楽しさも広がります。
次に気になるゲームがあったら、ぜひ“どのカテゴリなのか”をチェックしてみてください。作品への理解がグッと深まるはず!

でもさ〜、結局みんな『FF7リメイク』とか『バイオRE』みたいなガッツリ作り直したリメイクを求めちゃうよね〜。

せやな、当時遊んでた人には懐かしさと新体験を両方味わえるし、初めての人には最新作として楽しめる。そら人気出るわけやわ。

だったらもうさ、フルリメイクとHDリマスター、セットで売っちゃえばよくない!?

贅沢すぎやろ…でも、それができたら確かに理想やなぁ。