「またリマスターか…」
そんな声、最近よく聞きませんか? 昔の名作がちょっとキレイになって再登場するHDリマスター。
もちろん嬉しいこともあるけど、どこかでまた同じゲームやるの?というモヤモヤもつきまといます。
本記事では、「HDリマスター多すぎ問題」をめぐるプレイヤーの複雑な気持ちを、感情も理由もひっくるめてゆるっと整理してみたいと思います。

好きなゲームがまた遊べるっていう喜びはあるんだけど、内容同じって言われるとやる気にならなくて…結局買うだけになるパターン。

積みゲーあるあるやな〜。やらんのはわかってるのに、好きな作品やから持っときたいって気持ちが勝ってまうねん。ファンの業っちゅうやつやな。
HDリマスター、出すぎじゃない?ありがたみが薄れてきた問題
ここ数年、HDリマスター作品のリリース頻度がぐっと増えました。
「名作復活!」の声が上がる一方で、「え、また?」と感じる人も少なくありません。
特に、人気シリーズが何度もリマスターで登場すると、さすがにありがたみが薄れてくるのも無理はないですよね。
たとえば『ラストオブアス』シリーズなんて、PS3→PS4→PS5でそれぞれリマスター・リメイクが展開され、もはや何回出すんだよ!状態に。
ゲーム体験としての変化はあっても、「またこのタイトルか…」という感覚は拭えません。
もちろんそこから初めて触れる新規ユーザーがいるのもわかっているし、技術の進化は歓迎ですが、それが擦られすぎに感じられるのは、プレイヤーの期待値が高いからこそかもしれません。
「また同じゲームじゃん…」と感じる理由、ちゃんとある
HDリマスターに対して「新鮮さがない」と言われる理由のひとつが、中身の変化のなさです。
特にPS3世代のタイトルをPS4、さらにPS5でリマスターされたケースでは、プレイヤーが感じる違いがかなり限定的。
映像は少しきれいになった気もするけど、ストーリーもUIも、ゲームプレイの体感も大きくは変わらない。
「この前もやったよな…」という既視感が強くなってしまうのも当然です。
グラだけ変わっても満足できない?「体験の変化」のなさ
技術的には進化しているHDリマスター。
でも、「解像度が上がった」「フレームレートが滑らかになった」だけでは、正直インパクトが薄い。
プレイヤーが求めているのは、もっと新しい体験なんですよね。
特に何周も遊んだ作品であればあるほど、「もうひとひねり欲しい」という気持ちは強まります。
それでも買ってしまう“思い出補正”とファン心理
とはいえ、「もう何回目だよ」と思いながらも、気づいたら予約していた…なんて人も多いのでは。
思い出の詰まった作品だからこそ、あの頃の気持ちにもう一度触れたくなってしまうんですよね。
こんな記事も書いてます。
▶昔のゲームって今やるとつまらない? 思い出補正を超えた本当に面白い名作とは!

気づいたらまた買うてまうんよな。中身わかってても、昔の自分にもう一回会いたいっちゅう気持ち、あるんやろな。
「これ、移植じゃないの?」名ばかりリマスター問題
HDリマスターというラベルがついていても、実態はほぼそのままの移植というケースもあります。
解像度やUIをちょこっと調整しただけで「リマスター版!」と打ち出されると、ちょっとモヤッとするのも仕方ないかもしれません。
特にオリジナルをリアルタイムでプレイしていた人からすると、「いや、これあの頃と一緒やん…」とツッコミたくなる瞬間も。
期待していた変化がないと、リマスターという名前とのギャップにがっかりしてしまいます。
「リマスター」「リメイク」「移植」違いについてはこちらの記事でやさしく整理してます。
▶HDリマスターって結局なにが変わるの?リメイク・移植との違いをゆるっと整理してみた

もしかしたら…何か違う発見あるかもって思って、一応エンディング近くまでやってみたり。

結局昔の記憶とほぼ一緒で、あれ、やっぱ変わってへんやんってガッカリするやつな。
「フルプライスはキツい…」価格に見合ってない感
内容的にそこまで変わっていないのに、定価で再販されることも多いHDリマスター。 これはかなりの納得感の壁になっているポイントです。
過去の資産を活かしているからこそ「もう少し安くしてもいいのでは?」と思ってしまうのが人情。
それでもファンだから買ってしまう。そのサイクルにやや疲れている人も多いのではないでしょうか。
コストを回収する都合があるのは理解できますが、価格と中身のバランス感覚はもう少し寄り添ってほしいところです。
「リメイクで出して!」に応えられない理由もある
HDリマスターに不満を感じる人の多くは、「これこそリメイクで出してほしかった!」という思いを抱えています。
でも実際には、リメイクには膨大な時間とコストがかかり、企業にとっては大きなリスク。
一方、HDリマスターは比較的短期間で出せて、売上の見込みも立てやすい。
ビジネスとして見ると、どうしても無難で効率的な方に流れてしまうのが現実です。
プレイヤーからすれば納得できない部分もありますが、その背景を知ると「なるほどな…」と思える部分もあるかもしれません。
いらない?必要?その前に、出し方の問題じゃない?
結局のところ、HDリマスターに対する評価って「出すかどうか」じゃなくて、「どう出すか」なんですよね。
- どの作品を選ぶのか?
- どんな改善が施されているのか?
- 価格設定やタイミングは妥当か?
このあたりのバランスが取れていれば、文句なしで歓迎されるリマスターもたくさんあります。
逆に、雑なリマスターや擦られすぎパターンだと、反感や疲労感につながりやすいのも事実。

ファンが「待ってた!」と歓喜するリマスターは『Ever17』とか『東京魔人學園剣風帖』みたいな、昔の機種を引っ張り出さな遊ばれへん名作やけど、現実的に利益が出るのは『ラストオブアス』とか『スカイリム』みたいな、またかって言われるゲームなんよなぁ。
まとめ:擦られすぎてモヤるゲームと、もう一度会えて嬉しいゲームの違い
HDリマスターという存在は、名作を未来につなぐ手段であると同時に、消費されすぎるとモヤモヤが残るというジレンマも抱えています。
求められているのは、単なる再放送じゃなく、もう一度心が動くような「再会」なんだと思います。
だからこそ、出し方ひとつで印象はガラッと変わる。
ファンの気持ちにちゃんと寄り添ってくれるリマスターが、もっと増えてくれるとうれしいですね。

出し方次第で「またこれか…」が「これ待ってた!」になるの、ほんとそれかも!

せやな。うまく出されたリマスターは、ただの再放送やなくて、ちゃんともう一度観たくなる名作になってるんよ。