「世界でバズった日本の芸人って誰?」という疑問、実は思ってる以上に奥が深いんです。 日本では“消えた一発屋”と見られてる人が、海外では今なお大人気……なんてケースも。
その秘密は、“言葉に頼らない”お笑い、つまり非言語系コメディにありました。

言葉なしでも笑えるって、めっちゃ気になる!どういうこと?

ふふ、それが「非言語系お笑い」ってやつや。言葉に頼らず、動きや表情だけで笑わせる芸って、世界では結構ウケがええんよ。
言葉はいらない?世界で“通じる笑い”とは
たとえばBGT(ブリテンズ・ゴット・タレント)では安村やウエスPが披露したネタに、審査員も観客も大爆笑。
AGT(アメリカズ・ゴット・タレント)ではチョコレートプラネットの「TT兄弟」が登場し、観客と一緒に「Tポーズ」で盛り上がる場面もありました。
こうしたリアクションが、非言語系お笑いのわかりやすさと瞬発力を証明しています。
言葉が通じない場所で、どうやって笑いをとるのか。 実は、笑いには“感覚で伝わる系”のスタイルがあって、これが海外でも強いんです。
「リズム、表情、動き」言語に依存しない、いわば体感する笑い。 これが世界でウケる非言語系お笑いの核です。
非言語(ノンバーバル)ってどんなお笑い?
ノンバーバルとは「非言語的な」という意味。 セリフや言葉に頼らず、表情や動作、音や間(ま)だけで笑いを届けるスタイルを指します。
たとえばチャップリンやミスタービーン。 日本なら志村けんさんなんかが代表的ですね。
世界で笑いを取るのに必要な“共通要素”
非言語系の芸人に共通してるのが
- 表情が豊か
- 動きが大きい
- 短くてテンポが良い
この3つ。
言葉がわからなくても「楽しそう」「何かが起こる感」が伝わると、人は自然と笑ってしまうものなんです。
ピコ太郎が終わらなかった理由|PPAPの海外人気再考
ピコ太郎(古坂大魔王)のPPAPが世界で大バズりしたのは2016年。 1分弱の動画がYouTubeで爆伸びし、トランプ大統領の孫がマネしたという話まで。
その後も、ピコ太郎は実は海外でずっと人気なんです。 CNNからのコメント依頼や、YouTube20周年スペシャルにも出演。 日本より海外の方がファンの熱量が高い、という逆転現象が起きています。
ポイントはやはり“リズム+動き”のわかりやすさ。 ペンとパイナップルであんなに世界が笑うなんて、本人も予想外だったとか。
I’m wearing!で世界が爆笑|安村のイギリス逆輸入バズとは?
「安心してください、穿いてますよ!」でおなじみのとにかく明るい安村も、今や海外スターに。
イギリスの超人気番組『ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)』で爆笑をかっさらい、 決勝進出まで果たしたのは記憶に新しいところ。

あの「Don’t worry, I’m wearing…」「Pants!」ってやり取り、海外のノリって感じで最高〜!日本で見てたネタがまったく違うものに見えたよ。
イギリスでの反応と決勝進出の裏話
番組では英語版の「I’m wearing!」を披露。 リアクション芸のように表情豊かに“見せるボケ”を連発し、審査員も爆笑。
SNSでは「意味はわからないけどめっちゃ笑った」という声が多く、 言葉よりも動き・間・繰り返しのインパクトで刺さったことがわかります。
なぜ“裸芸”が文化の壁を越えたのか?
安村の芸は、あえて“見せてない”のがミソ。 露骨さではなく想像させる構成と、あの絶妙な笑顔とキメポーズが 「おバカでポジティブ」な印象を生んでいます。
文化や宗教が違っても、安心感とユーモアがあれば笑いは届く。 これってすごいことですよね。
他にもいる!世界で注目された日本の非言語系芸人たち
ピコ太郎や安村だけじゃありません。 実際に海外メディアやステージで評価された“非言語芸人”たちは他にも!
※今回はあくまで「お笑い芸人」に絞って紹介しているため、 パントマイム系のパフォーマー(GABEZやが〜まるちょばなど)は除外しています。
ウエスP(コップ芸)
ワイングラスを使った超ギリギリ芸で有名なウエスP。 全裸に見える演出からのコップパフォーマンスは、海外の番組で何度も絶賛されています。
BGTやフランスの番組などにも出演し、「意味がわからなくても笑える代表格」に。
ゴンゾー(タンバリン芸)
ハゲヅラ+全身タイツ+タンバリンでステージを暴れまわるゴンゾーさん。
リズム感と変顔で、まるで人間楽器のようなインパクト。 ドイツやフランスなどでも出演実績があり、リアクション動画も多数。
渡辺直美(ビヨンセ芸&海外進出)
ビヨンセの完コピダンスで一躍注目された渡辺直美さんは、言葉なしの表現力が海外で大ウケ。
表情・動き・オーラだけで魅せるパフォーマンスは、まさに非言語系の真骨頂。 現在はアメリカを拠点に活動し、舞台出演やCMでも活躍中。 Instagramのフォロワー数は日本人トップクラスで、リアクションだけで笑わせる「グローバルなお笑いの象徴」とも言えます。
志村けん(世界に誇るクラシックコメディ)
亡くなってもなお、世界中のSNSや動画サイトで見かける志村けんさん。
「変なおじさん」「バカ殿」などのキャラクターが ミスタービーン的ポジションとして、今も外国人の笑いを誘っています。
次にバズるのは誰?海外でウケそうな“非言語芸人”たち
続いては、まだ世界的には無名または再ブレイクの可能性を秘めた芸人たち!
YouTubeやTikTokで人気が出始めている、“未来のスター候補”を紹介します。
チョコレートプラネット(TT兄弟)
「Tを探すだけ」のシンプルなネタが海外でもバズり、2024年には『America’s Got Talent』に出演。 「Tポーズ」が観客を巻き込んだコール&レスポンスになり、審査員からも高評価。
リズム・動き・わかりやすさの三拍子が揃っていて、さらなるグローバル展開が期待される存在です。
ゆんぼだんぷ(即落ち系体芸)
「〇〇しません!」の一言と同時に全力ズッコケ。 このテンポ感が、海外リアクションYouTuberにもウケて YouTubeでは英語圏のコメントも目立ちます。
言葉がなくても、オチが視覚的に一発で伝わるのが強みです。
ビックスモールン(YouTube発・再評価の動きも)
体を使った視覚的コントで長年活動しているコンビ。 近年はYouTubeショートやTikTokでじわじわと注目を集め、海外コメントも増加中。
彼らの芸はまさに非言語の教科書的で、テンポよく、視覚で完結。 懐かしいと思われがちだけど、逆に今のグローバル時代にフィットする要素がそろっています。
どぶろっく(音楽×下ネタの絶妙ライン)
「もしかしてだけど〜」でおなじみ、音楽ネタの中にユルい下ネタを潜ませた構成が持ち味。
海外ウケが難しいジャンルにも思えますが、リズム・メロディ・表情の強さで言葉がわからなくても笑えると注目されつつあります。
キャッチーなメロディと絶妙な“間”は、ミーム化しやすい要素も十分。 今後YouTubeやTikTok経由でのバズが期待されます。

全然非言語芸人じゃないけど、確かに海外にもウケそう。

音楽と下ネタはな、ある意味“万国共通のノンバーバル兵器”やからな。 こいつらが本気でキャッチーな英語でネタ書いたら…正直、世界でもバズる可能性あるで。
一発ネタは世界でどう評価されている?
日本では「一発屋」とされがちな非言語芸人。でも、海外ではそのネタが長く愛される傾向があります。
テンポのいい動きやキャッチーなリズムは、言語を超えて何度でも“見たい”と思わせる力があるんです。
たとえば、ミスタービーンは何年も同じキャラクターで世界中を笑わせてきましたし、PSYの「江南スタイル」も言葉の意味はわからないけど楽しいという感覚で世界中に浸透しました。
一方で、日本では「見たことあるネタ=飽きたもの」として扱われやすく、新しいかどうかが評価基準になりがちです。
とはいえ、どんな一発ネタでも通用するわけではなくて、構成の巧みさや演者のキャラ力があってこそ、海外でバズが持続するんですね。
ピコ太郎や安村のように、表現としての奥行きや演出力がある人ほど、海外で名物芸人になれる。
言葉がわからなくても、笑いって届く。 それを証明してくれてる芸人たちが、今も世界の舞台に立っています。
時代や文化が違っても、人を笑顔にする力は変わらない。 非言語系のお笑いって、なんだかんだで一番平和かもしれませんね。

次にバズるのって誰だろ? なんかまた思わぬ芸人さんが海外で跳ねそうな気がする〜。

エンタの神様やレッドカーペットで見たあの人が、英語字幕つけて世界に逆輸入…って展開も、あるかもしれへんな。